移動平均線は、最もポピュラーで有効なテクニカル指標の一つです。
FXを始めて、最初に移動平均線によるチャート分析を学んだという方も少なくはないでしょう。
移動平均線の使い方は、グランビルの法則やゴールデンクロス・デッドクロスなど様々ですが、今回は移動平均線からの乖離をトレードするときに役立つエンベロープをご紹介します。
移動平均線と組み合わせて使ってみましょう。
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この記事の目次
エンベロープとは
エンベロープとは、チャート分析に使用されるテクニカル指標で、多くのMT4やMT5にも標準で搭載されています。
移動平均線から上下に一定の距離で乖離させたバンドで、移動平均線乖離率を示すオシレーターと違い、メインチャートに表示させます。
移動平均線からの乖離が一目で把握でき、エンベロープに到達した価格は、移動平均線に回帰するという前提のもとトレードします。
例えば、移動平均線付近から仕掛けた場合、エンベロープへの到達で利確したり、エンベロープ付近で仕掛け、移動平均線付近に価格が戻ったら利確したりすることが可能です。
ボリンジャーバンドとの違い
移動平均線からの乖離を示し、メインチャートに表示させるテクニカル指標としては、ボリンジャーバンドの方が広く知られているかもしれません。
エンベロープも同じような認識で利用されることが多いですが、明確な違いは移動平均線の上下に表示されるバンドが、広がったり狭まったりしない点です。
エンベロープは常に一定の乖離を示すバンドを表示させています。
そのため、突発的な値動きの際はエンベロープを価格が突き抜けることがあり、この値動きは異常であるという認識がしやすいといえます。
異常である値動きは、平均に回帰することが多いです。
こういった考え方を利用して、エンベロープを利確ポイントや逆張りの仕掛けポイントとすることができます。
では、次に実際の取引で役に立つ、移動平均線とエンベロープの利用方法を確認しましょう。
実践!移動平均線とエンベロープ
エンベロープはそもそも移動平均からの一定の乖離を示す指標ですから、移動平均線とエンベロープは常にセットで考えましょう。
パーフェクトオーダーとエンベロープ
パーフェクトオーダーとは、複数表示させた移動平均線が全て同じ方向を向いている状態を指します。
移動平均線が全て上向きなら買い、全て下向きなら売りを仕掛けることで、トレンドに乗ったトレードが可能になります。
移動平均線のパーフェクトオーダーに合わせて、仕掛け、エンベロープで利確します。
トレンド相場では、移動平均線から仕掛け、エンベロープで利確するというトレードを繰り返すことで利益を最大化できる可能性が高まるでしょう。
移動平均線乖離とエンベロープ
「移動平均から大きく離れた価格は平均に戻ろうとする」という前提にのっとったトレードは、「平均回帰トレード」として知られています。
また、その乖離を示す指標としてエンベロープが活用できるという点は既にお伝えした通りです。
実際にチャートを見て確認していきましょう。
移動平均線から大きく乖離した価格は、エンベロープに近づくと、勢いよくバンドの中(移動平均線の方向)に戻っていくことが分かります。
画像のように、移動平均線を通過して逆側のバンドまで到達することもあり、多くのケースで価格はバンド内に収まります。
ボリンジャーバンドと異なり、バンドが収縮したり拡大したりしないため、仕掛けや決済の目安として利用しやすいでしょう。
複数の移動平均線とエンベロープの表示
複数のエンベロープを表示させることで、値動きの大小の波を捉えられます。
設定期間の短いエンベロープは短期的で小さな波を、設定期間の長いエンベロープは長期的で大きな波を捉えます。
この画像では、525期間のエンベロープと移動平均線、54期間のエンベロープと移動平均線を表示させています。
まず、525期間移動平均線は上向いているため、上昇トレンドの中にあると考えられます。
上昇トレンドでは、高値で買うよりもより有利な価格つまり、押し目を待って買うべきです。
しかしどこが最も有利な押し目なのか、判断が難しくトレーダーを悩ませます。
そこで、設定期間の短い54期間のエンベロープを確認します。
上昇トレンドの中での、短い下落から再上昇を始める的確な押し目を、54期間エンベロープの下限バンドが示しています。
画像内では、実際にここが押し目になり、価格は上昇を始めました。
またこの押し目は525期間移動平均線付近でもあり、トレンドの押し目を示唆する「グランビルの法則」の買いポイントとして知られています。
その後、この上昇は525期間エンベロープに到達し、止まりました。
このように、短期と長期のエンベロープ、移動平均線を表示させることで、大小の波を捉え、押し目買い、戻り売りのポイントを探ることができます。
MT4でのエンベロープの表示設定
MT4でエンベロープを表示させる場合、画面上部の「挿入」から「インディケーター」⇒「トレンド」の順に選択し、「Envelopes」をクリックしましょう。
設定項目は、以下の通りです。
- 期間
- 表示移動
- 移動平均の種別
- 適用価格
- 偏差
期間
移動平均の期間を設定します。普段使用している移動平均線の数値を入力しましょう。
表示移動
表示させたエンベロープを、未来に移動させて表示するための入力項目です。入力した数値分、エンベロープを未来にずらして表示できます。
エンベロープの表示では、「0」で構いません。
移動平均の種別
普段使用している移動平均線の種類に合わせましょう。
単純移動平均線なら「Simple」、指数平滑移動平均線なら「Exponential」、線形加重移動平均線なら「Linear Weighted」です。
適用価格
四本値(始値・高値・安値・終値)のどの価格を平均するかを選択します。
最も一般的なのは終値です。MT4では「Close」となります。
偏差
移動平均線からどの程度乖離させたエンベロープを表示させるかが、この数値の入力で決定します。
数値を大きくするほど移動平均線からの距離が離れます。
表示させる時間足や移動平均線の期間に応じて、偏差を変更し、相場や通貨ペアの特徴に合わせたエンベロープとなるよう設定しましょう。
まとめ
今回は、移動平均線と組み合わせることで的確なトレードポイントを知ることができる、エンベロープの活用方法と設定方法をご紹介しました。
分析のポイントを絞ることで、仕掛けの精度が上がっていきます。
是非、移動平均線とエンベロープ付近での値動きに着目して、分析してみてください。
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