FXのリスク管理には、「リスクを回避する」「リスクを限定する」この2つがあります。
今回紹介する注文方法は「リスクを限定する」方法となります。
具体的には損切(逆指値:ストップロス)設定をして、損失を限定するということです。
「リスクを限定する」注文方法として「IFD(イフダン)」「OCO(オーシーオー)」「IFO(アイエフオー)」という3つの注文方法があります。
ちなみに「リスクを回避する」とは休むも相場という為替の格言があるように、自分でもどちらに動くかわからないときには無理してエントリーしないことでリスクを回避することを言います。
例えば、重要経済指標の発表時はポジションをクローズしておくなどですね。
【関連記事】FX重要経済指標ランキングベスト4|これだけは覚えておくべき経済指標
今回は、事前に損切設定(逆指値)ができる注文方法3つ「IFD」「OCO」「IFO」それぞれどういった注文方法なのか、MT4/MT5ではどのように注文を出すのか紹介します。
この記事の目次
MT4/MT5で損切(逆指値)ができる注文方法
FXのトレードでリスク管理として大事なのが、損切(逆指値)の注文を入れることです。
24時間相場を監視して注文を手動で入れることは難しいです。
予め想定しているレートで注文を入れて損切り設定を入れることができるのは「IFD(イフダン)」「OCO(オーシーオー)」「IFO(アイエフオー)」の3つの注文方法です。
利益確定ももちろん大切ですが、予め損切ラインを決めておくことで「リスクを限定する」ことができます。
MT4/MT5でも直感的に注文が出せるので、それぞれの注文方法を見ていきましょう。
説明画像はMT4ですがMT5も同じです。
IFD(イフダン)注文方法
IFD注文とは、新規注文のときに「利食い」または「損切」の決済注文をセットで発注する注文方法です。
例)現在価格が102円のときに、100円で買いの指値を入れて、同時に101円で利益確定の注文を入れる。
もしくは、100円で買いの指値を入れて、同時に99円で損切の逆指値を入れる。
単純に逆指値を入れて注文できるので、リスク管理によく利用する注文方法です。
1)MT4/MT5の上部メニューから「新規注文」をクリックします。
2)オーダーの発注画面が出てきますので、新規注文したい通貨ペアを選択します。
3)すぐ下にある「数量」を決定します。
ここには、数量=ロット数なので発注したいロット数を入れますが、MT4は海外FX仕様なので通常1ロット10万通貨となります。
4)「注文種別」で「指値注文(Pending Order)」を選択します。
5)IFD注文の詳細を決めていきます。
上の設定は、指値100円になったら買い(Buy Limit)99円になったら損切(決済逆指値)の設定になります。
「決済逆指値(S/L)」または、「決済指値(T/P)」を入力してください。
「決済逆指値(S/L)」は、損切り価格
「決済指値(P/L)」は、利益確定価格
を入力します。
「指値注文(Pending Order)」を選択した後の注文種別は下記から選択します。
注文種別 | オーダー内容 |
Buy Limit(指値買い) | 現在価格よりも低い価格で買いオーダーを出す |
Sell Limit(指値売り) | 現在価格よりも高い価格で売りオーダーを出す |
Buy Stop(逆指値買い) | 現在価格よりも高い価格で買いオーダーを出す |
Sell Stop(逆指値売り) | 現在価格よりも低い価格で売りオーダーを出す |
「発注」をクリックするとIFD注文がされます。
なお、取引したい通貨ペアのチャートが表示されている場合は、そのチャート上で右クリック「注文発注」「新規注文」でも新規注文可能です。(各注文方法共通)
IFD(イフダン)注文の注意点
IFD注文は決済注文として、「決済逆指値(S/L)」または、「決済指値(T/P)」どちらか1つしか設定することができません。
ここでは損失を限定するために「決済逆指値(S/L)」を設定したいところです。
利食いは成行で行い決済することをおすすめします。
OCO(オーシーオー)注文方法
MT4/MT5におけるOCO注文とは、既にあるポジションに対し「指値」と「逆指値」を同時に発注して、どちらか一方が約定したらもう一方の注文は自動でキャンセルすることができる注文方法です。
IFD注文と違い、新規注文と同時にはOCOはできません。
例)100円で買ったポジションに対して、101円になったら利確して99円になったら損切するという注文を同時に出して、どちらか一方が約定したらもう一方をキャンセルする。
IFDは「指値」と「逆指値」どちらか一方でしたが、OCOは両方同時に発注できます。
OCO注文のデメリットは利益を伸ばせないところ。しかし、利益を伸ばそうとして結局マイナスになることも多くあるのでここはメリットとして考えても良いかもしれません。
1)既にあるポジションの上で右クリックして「注文の変更または取り消し」を選択します。
2)オーダー発注画面で「決済逆指値」と「決済指値」を入力していきます。
下記の例では、109.597のポジションに対して108円で損切(決済逆指値)110円で利確(決済指値)をする設定になります。
矢印の青の部分をクリックしてOCO決済の注文が完了となります。
OCO(オーシーオー)注文の注意点
OCO注文は重要指標時など相場が急変動するときに約定しないときがあります。
損切りも利益確定もズレが生じることがあるため、特に逆指値はスリッページが発生することを予め想定したレートを設定しましょう。
IFO(アイエフオー)注文方法
IFO注文とは、IFDOCO注文とも言われるようにIFD注文とOCO注文を組み合わせた注文のことを言います。
新規の指値注文と同時に利食いと損切の注文を出せます。
例)102円のときに100円で指値注文を出して、同時に101円での利食い注文と99円での損切注文を出す。どちらか一方が約定したらもう一方はキャンセルされる。
利益確定と損切の注文を新規発注と同時に予め設定できるもっともリスク管理を考えられた注文方式です。初心者の方は特にIFO注文を使ってトレードするように心がけると良いでしょう。
1)新規注文からオーダーを出していきます。
2)通貨ペアと数量を決定し、「注文種別」で「指値注文(Pending Order)」を選択します。
3)IFOの注文設定をしていきます。
下記の例でいうと、指値100円になったら買い注文を出し、99円で損切(決済逆指値)101円で利益確定(決済指値)を出す注文設定となります。
「発注」をクリックするとIFO(IFDOCO)注文の完了です。
発注が問題なく完了すると上記のようにターミナルウィンドウに表示されます。
IFO(アイエフオー)注文の注意点
IFO注文は、「新規注文」「利食い設定」「損切り設定」全て設定することのできる注文方法です。
すべて想定通り動けば気持ちのいいトレードが可能ですが、逆に利食い設定に届かず損切りに掛かってしまったということも多々あります。
この辺りは仕方ないことではありますが、慣れてきたら相場を見つつ手動で成行決済していっても良いかと考えます。
まとめ
FXにおいてリスク管理として損切設定を行うことができる「IFD(イフダン)」「OCO(オーシーオー)」「IFO(アイエフオー)」という3つの注文方法の紹介でした。
MT4は慣れてくると直感的に注文が出せるとても優れた取引ツールです。
ふくろうはIFOで新規注文を出すことが多いですね。利益も損益もすべて決定しているのでポジションを持ったままでも安心して寝ることができます。
FXのもっとも基本となる注文は成行注文です。スキャルピング(数分単位など短いスパンでエントリーと決済を繰り返すトレード)などはすべて成り行き注文です。
ただ、スイングトレードや中長期のトレードは必ず今回紹介した3つの注文方法で行うことが基本となります。特に決済逆指値は必ず入れるべきです。
ボーナスが豊富な海外FX業者XM
XMは、ふくろうも長年使っているハイレバFX業者です。日本人で一番利用されている海外FX業者でもあります。特典あり!今すぐ口座開設でボーナスを受け取る
⇒ XMの口座開設手順を簡単に解説
オリジナルトラリピEA
※ 自動売買「オリジナルトラリピEA」を無料プレゼント中
- トラリピ特有のポジションを抱えるリスクを減らす
- チャンスのときには大きな利益を取りに行く
- 3年間で30万円から800万円までコツコツと利益を積み重ねてきた実績
- MT4によるEA設置が初めての方でも簡単なので安心
- 完全自動売買なので相場に張り付けないサラリーマンや主婦にもおすすめ
オリジナルの無料トラリピEAの受取方法詳細はこちらから
⇒ バージョンアップ無料トラリピEAの受け取り方法
レバレッジ1000倍、ボーナス特典豊富のXM Trading 口座開設手順
ハーフ&ハーフEA
※ 自動売買「トラリピ ハーフ&ハーフEA」を無料配布開始!
- 中央値から上下にショートとロングを設定
- 含み損を抱えるリスクが通常よりも大幅に減る
- 中央値で含み損が0になる
- 資金効率が良い
記事を一読の上、お気軽にお問い合わせくださいね。