FXではナンピンという資金管理法があります。
ナンピンは危険だと言われがちですが、良いナンピンもあります。もちろんナンピンは多くのFXトレーダーが用いている有効な手法です。
しかし、ナンピンは使い方を間違えると大きな損失を出してしまう危険な手法へと変化します。逆にうまくいくと爆益と変わります。
またトレード方法によってナンピンの決済方法は変えるのがベストです。
本記事ではそんな、良いナンピンと危険な悪いナンピンをテーマに解説していきます。ぜひ最後まで読んで、日々のトレードに活用してください。
この記事の目次
ナンピンとは
ナンピンとは最初にエントリーした箇所よりも、相場が思惑と反対方向に進んできた時に再度ポジションを持つ手法を指します。
上のチャート画像は、相場の下落局面を予想してナンピンをした場合です。
1回目のショートエントリーからすぐに相場が反発をして上昇してしまいます。
その上昇したポイントで、再度2回目の売りポジションを入れました。
2回目の売りポジションの方が1回目のポジションよりも期待値が高く、その後の下落で大きな利益が出ています。
為替相場では明確な反転や転換ポイントを見つける事が難しいので、このようにナンピンをしていくことが多いです。中にはまったくナンピンをしないというかたもいますが、利益を多く出すといった意味では人気の手法です。
ちなみに勘違いされやすいですが、FXにおけるナンピンとピラミッティングは全く異なります。
【関連記事】勝率が上がり爆益になる3つのピラミッティング手法を紹介
悪いナンピン例
ナンピンはFX取引において有効な手法ではありますが、初心者の方は間違ったナンピンをしやすい傾向にあります。
以下ではどのようなナンピンが問題であり、資金を減らしやすいかを見ていきましょう。
根拠を失ったナンピン
FX取引では、自身の持っている手法や取引スタイルごとにルールを設ける事が重要です。
自身で決めたルールを破って取引をしてしまうと、ナンピン手法でも大きな損失を出してしまう可能性が高まります。
以下のチャート画像を例に見ていきましょう。
1回目のエントリーでショートポジションを持って、結果的にそのポジションが相場の底となってしまった場合です。
赤いラインは意識される価格帯でであったため、戻り売りでその後の下落が見込めるポイントであったとします。
その場合であれば、2回目の売りエントリーでナンピンする事は問題ないと言えるでしょう。
その後相場は転換して上昇しますが、3回目のエントリーでは根拠が完全に崩れています。
1,2回目で含み損を抱えている状態なので、3回目のエントリー後に上昇した際には証拠金維持率によってはロスカットになってしまう可能性が高まるのです。
仮に高い証拠金維持率があったとしても、3ポジション全てで含み損となり大きな損失に繋がります。
このように根拠を崩れたポイントで追いかけてしまうと、一気に資金を溶かして市場退場の要因となるので注意しましょう。
資金管理を崩したナンピン
ナンピンは複数ポジションを保有するという性質上、資金管理が崩れやすいというデメリットがあります。
ナンピンをするという事は、2回目以降のポジションを持つ際には含み損を抱えているという状況です。
その際に「含み損分を取り返したい」という余計な欲が出てしまい、ナンピンのポジションでロットを上げてしまう方が多い傾向にあります。
ナンピンするポジションは最初のエントリーよりも有利な数値なので、ロットを上げるのは有効とも考えられますが、前述した根拠のないナンピンでは注意です。
トレンドが完全に転換してしまうと大きな損失を生みます。
証拠金維持率を上げるためにポジション保有中に追加入金などをしても、さらにメンタルや資金管理が乱れてしまうのです。
資金管理に関しても自分流のル―ルを持って臨むようにしましょう。
良いナンピン例
次は、良いナンピンの例を紹介していきます。
有効的なナンピンの使い方をよく把握して、自身のトレードに活用してみてください。
ストップロスを入れた状態でのナンピン
ナンピンをする際は、損切りの目安となるストップロス(決済指値)を入れる事がおすすめです。
FXではポジションを持ち続ける限り勝負が終わらないので、相場分析以上に決済のポイントが重要となります。
ナンピンで複数ポジションを持ったとしても、その後の転換方向へのトレンドが進んでしまえば大きな損失orロスカットの危険性が高まってしまうのです。
注文時にあらかじめストップロスを入れておくと許容した範囲で自動損切りされるので、指定したレート以上の損失を出す心配がありません。
また、事前にナンピンをする箇所に指値で注文を予約しておく事も1つの手段です。
指定したレート以外では注文を入れないといった自身でのルールを設定しておくことで、資金管理やメンタルを崩しにくくなります。
根拠に基づいたナンピン
ナンピンは感情ではなく、理論や根拠に基づいて行うものとなります。
そのため、事前に立てたトレードルールや手法通りに狙うのは全く問題ありません。
むしろ効率よく取引ができる可能性が高まります。
トレンド過程の押し目、戻り売りでの反発を意識したナンピンや、上位足で見たナンピンなどトレーダーによって手法は異なるでしょう。
また、ルールを立てる際には、1つのエントリーポイントでかける最大のロット数量を守る事が重要です。
仮に1つのエントリーポイントで最大3ロットまでと決めて、3回までナンピンするとしたら1ポジションは1ロットの保有となります。
資金やロット調整をして、全てのポジションで負けてしまったとしても再起できるロットの範囲で行いましょう。
含み益がある状態での追加ポジション
初心者の方やナンピンが不安という方は、思惑と外れた箇所で追加ポジションを持つのではなく、トレンドにうまく乗っかった際に追加ポジションを持つと良いです。
最初に持ったポジションがトレンド方向に伸びてきたら、押し目や戻り売りなどで追加ポジションを増やしていく手法です。
ピラミッティング手法とも呼ばれています。
ナンピンとは違って含み益がある状態での追加ポジションであるため、証拠金維持率を圧迫しにくいメリットがあるのです。
ナンピンは相場の転換点や意識される価格帯が分かっていないうちに使うと、大きな損失を出す可能性が高まります。
含み損を抱えた状態でなく、含み益を抱えた状態で資金調整をしたエントリーをすると効率よく資金を増やしやすいです。
どちらの手法を使うにせよ、資金管理やルールを守ってリスク管理をした取引を行いましょう。
ナンピンした時の決済タイミング
色々な考え方があるので一概には言えませんが、ナンピンをしたときの決済タイミングについて解説します。
まずは、スキャルピングやデイトレードでナンピンをした場合の決済タイミングについてです。
スキャルピングやデイトレードでナンピンをした場合
特にFX初心者のかたにはナンピンのおすすめ決済タイミングです。
- 含み損が少しでも減ったタイミング
- ナンピンしてさらに逆方向に動いたらすぐに損切り
この2択しかありません。
ナンピンをしたということは、一回目のエントリーが甘かったか間違っていた可能性があるわけです。
ナンピン後にしばらく待っていれば利益が出る可能性もありますが、そもそも間違ったエントリーである場合は仕切り直して相場の分析をするべきです。
初心者のかたは、ナンピンして一回目のポジションを救いたい気持ちもわかりますが、潔く損切りしたほうが良いでしょう。
スイングトレードでナンピンをしたとき場合
スキャルピングやデイトレードでナンピンをした場合の決済タイミングについては理解していただいたかと思います。
では、スイングトレードで行ったナンピン時の決済タイミングはどうなのか。
そもそもスイングトレードで長期にポジションを持とうと考えていて相場が逆方向に動いたからナンピンをしたわけですから、想定している方向に動くまで保有して良いという考えです。
前提条件として、長期保有に耐えうる証拠金があり、ナンピン前提で分割してポジションを持とうと考えている場合に限ります。そうでないと危険なナンピンになりかねませんからね。
ナンピンは奥が深い手法です。少しでも参考になれば幸いです。
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