FXでテクニカル分析を行うには、MTF(マルチタイムフレーム)分析はもはや必須です。
しかし、慣れないうちは複数時間足の分析はかえって混乱してしまったり、テクニカル指標がたくさん表示させている場合はどれを信頼すれば良いのか迷ってしまうこともあります。
今回はMTF分析の基本から、チャートをすっきりさせる方法の具体例やメリットまで詳しくお伝えしていきます。
この記事の目次
MTF分析とは
MTF分析とは、マルチタイムフレーム(Multi Time Frame)分析の略で、日本語では複数時間足分析といわれます。
MTF分析はテクニカル分析の基本であり、トレードを行う時間軸に合わせて、観察する時間足も変更しなくていけません。
時間軸の大きな上位足で相場状況の大枠を確認し、時間軸の小さな下位足で仕掛けのタイミングを探るように心がけましょう。
MTF分析の基本的な流れ
例えば、一日の中で仕掛けから決済まで行うデイトレの場合、日足で相場の全体的な流れを確認し(トレンドの有無やレンジの上限か下限かなど)、1時間足でその日の流れを確認します。
日足でトレンドレスであっても、1時間足ではトレンドが発生していることはよくあります。
大枠の相場状況と当日の相場状況を確認したら、当日の相場状況に合わせて仕掛けを検討しましょう。
その際気を付けるべきことは、大枠の相場状況の節目に差し掛かったら、当日の流れが変わる可能性があるということです。
そのため、当日の流れが変わる可能性の高い節目を確認するという視点で、大枠の相場状況を確認すると良いでしょう。
時間足の種類
非常に基本的なことですが、時間足の種類を確認しておきましょう。
時間足の種類は、取引ツールによって異なりますが、MT4/MT5であれば、基本的には以下の9種類です。
- 1分足
- 5分足
- 15分足
- 30分足
- 1時間足
- 4時間足
- 日足
- 週足
- 月足
取引ツールによっては、秒足などもっと細かいものがあったり、3分足や45分足などもありますが、「この時間足が絶対におすすめ!」というものはありません。
強いて言えば、日足は最も多くのトレーダーが観察するため、日足のテクニカル分析が最も機能しやすいといわれていますが、「一理ある」程度に捉えておきましょう。
あくまでも自分のトレード時間(スキャルなのか、デイトレなのか、スイングなのか・・・)によって、観察する時間足を決定すべきです。
時間足の関係性
MTF分析を行う際に重要なことは、時間足同士の関係性を認識することです。
例えば、5分足一本分の値動きは、1分足5本分の値動きとなります。
1時間足1本分の値動きは、30分足2本分であり、15分足4本分であり、5分足12本分であり、1分足60本分です。
この時間足の関係性を頭に入れつつ、一つのチャートに複数時間足で設定したテクニカル指標を同時表示させることで、効率良くMTF分析を行う事ができます。
表示させる時間足を選択する方法
では、実際に移動平均線を表示させる時間足を選択する方法をご紹介します。
まず、チャート上の移動平均線の上で右クリックし、「プロパティ」を選択します。
次の画面で「表示選択」タブをクリックすると、移動平均線を表示させる時間足を選択できるようになります。
最初は「すべての時間足に表示」になっているので、このチェックボックスをクリックしてチェックを外し、移動平均線を表示させたい時間足のチェックボックスにチェックを入れて、「OK」をクリックしましょう。
すると、チェックを入れた時間足にのみ移動平均線が表示されます。
以上で設定は終わりです。
一度設定して「テンプレート」に保存しておけば、新しく表示させたチャートに再度設定する手間が省けますので、便利です。
移動平均線の設定
多くのトレーダーが利用している移動平均線ですが、その設定に悩んだことはありませんか?
この設定も悩み始めると、出口のない迷いに繋がりますので、あまり考えすぎずに設定しましょう。
なぜなら、相場状況は常に変化しているため、「先月は機能していた設定が今月は全く機能しない」ということが頻繁に起こるからです。
いつもどの相場でも対応できる設定はありません。相場状況に合わせて設定を変更するか、その設定に合う市場を選択するかを検討しましょう。
MTF分析で複数の移動平均線を一つのチャートに表示させる
移動平均線を複数表示させる主なメリットは以下の通りです。
- 上位足の指標を下位足で確認できる
- MetaTraderの動作が軽くなる
MTF分析において、上位足を確認しながら下位足で仕掛けのタイミングを測ることは基本です。
例えば1時間足でチャートを分析して、15分足や5分足でエントリーするなどです。
そのため、上位足と下位足を同時に観察するのですが、今回お伝えする方法で移動平均線を設定すると、下位足を見るだけで、上位足のテクニカル指標も確認できるようになるうえに、必要最低限の表示になるので、MetaTraderの動作が軽くなります。
MT4/MT5に移動平均線を設定する
それでは早速、具体例をあげて移動平均線の設定方法をお伝えします。
例えば、1時間足に5期間移動平均線、5分足に75期間と200期間移動平均線、1分足に100期間と500期間移動平均線を表示させ、MTF分析を行い、最終的には1分足で仕掛けるタイミングを探るとします。
すると、最も重要な1分足チャートは以下のような状態です。
これでは全て1分足の移動平均線であり、1時間足や5分足の移動平均線を確認できません。
また、1時間足には表示させるつもりのない75期間、100期間、200期間、500期間移動平均線が表示されてしまいます。
このような時は、まずどの時間足チャートにどの期間移動平均線を表示させたいのかをまとめましょう。
時間足チャート | 表示させたい移動平均線 |
1時間足 | 5期間移動平均線 |
5分足 | 75期間・200期間移動平均線 |
1分足 | 1時間足の9期間移動平均線 5分足の75期間・200期間移動平均線 1分足の100期間移動平均線、500期間移動平均線 |
次に、各移動平均線を表示させる期間設定を、表示させる時間足チャートの設定値に直します。
今回の例だと、1時間足の5期間、5分足の75期間・200期間を全て1分足に表示させたいので、1分足換算します。
すると、次のような期間設定になります。
元の移動平均線 | 1分足に表示させる場合の期間設定 |
1時間足の9期間 | 3,000期間 |
5分足の75期間 | 375期間 |
5分足の200期間 | 1,000期間 |
1分足の100期間 | そのまま |
1分足の200期間 | そのまま |
さらに、チャートに設定するときに、さきほどお伝えした「表示選択」で、それぞれの移動平均線を表示させる時間足を選択します。
すると、1分足チャートは次の画像のようになります。
しっかりすべての時間足で設定した移動平均線が表示されています。また、このチャートからも上位足の移動平均線に価格が反応していることがわかります。
また、このときの1時間足チャートは、次の画像の通りです。
余計な移動平均線は表示されず、すっきりしています。
これなら、他のテクニカル指標を表示させたとしてもごちゃごちゃと見づらくなることはありません。
まとめ
今回の説明がわかりずらい方は、単に1時間足で分析してから5分足や1分足でエントリータイミングを計るようにすれば問題ありません。
もちろんそれでもMTF分析になります。
MT4/MT5には、色々なインジケーターが出回っていて、複数時間足のテクニカル指標を一つの時間足に簡易的に表示してくれるものもあります。
もちろんそれを利用しても良いですが、ものによってはMetaTraderの動作が重くなるなどのデメリットがあります。
MetaTraderの動作が重たいなと感じている人や、なるべくチャートをすっきりさせてMTF分析を行いたいと思っている人は、是非今回お伝えした方法を試してみてください。
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