FXトレーダーは経済指標のデータに注目をして、その通貨の売買をします。
重要経済指標で事前に予想値が公表されているのを見た事がある方は多いでしょう。本記事では、そんな経済指標の予想値の概要や投資家心理に与える影響を詳しく見ていきます。
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この記事の目次
経済指標の予想値
経済指標は主にGDPや政策金利、失業率といった各国の経済動向を数値化したものになります。
発表時間が明確に決まっている事から、トレーダーたちは「指標発表後の動きを見てエントリー」または、「指標発表後の動きを予測して事前エントリー」といったトレードをします。
数値として発表される指標には、事前に予想値といった未確定の数字が公表されておりこの予測も多くのトレーダーが意識するものです。
主な経済指標については、事前に「だいたいこれくらいの数値になるのではないか」という予測が立っておりトレーダーが売買基準として捉える傾向にあります。
専門家が数値の予測を立てている
経済指標の数値は、それぞれの経済の専門家が予測を立てています。
しかしその専門家は一人ではなく、金融機関・調査機関に所属するアナリスト、エコノミストなどと様々です。
複数の専門家が過去の指標結果や、市場調査、要人発言などの内容を考慮して算出しているのです。
そのような複数専門家による分析を集計して、平均値を算出(中央値)したものが経済指標の予想値として反映されています。
予想値は外れる事もある
経済指標の予想値は、当然100%的中するわけではありません。
そのため、指標発表後にサプライズ的に相場が大きく変動する事もあるのです。
例えば、指標結果が楽観的で好景気が期待できる数値が予想されていたとします。
しかし、いざ指標が発表されると大きな数値の乖離があり、実は不安定な経済を示唆する結果となるケースもよくあるのです。
そのような状況では投資家も混乱して、相場が荒れ傾向になる場合もあります。
予想値を出す金融機関や調査機関にとっては、予想値の的中率が名誉や実績に繋がるので故意的に誤った情報を流すという事はありません。
しかし、市場予測を100%的中させることはほぼ不可能なので、指標によっては予想された数値と大きく異なるケースも多いので注意しましょう。
予想値と投資家心理の関係性
次に、経済指標の予想値と投資家心理について見ていきます。
様々なパターン別での傾向や関係性について深堀りしていきましょう。
予想値が速報値を上回った場合
予想値が速報値を上回った場合は、その通貨に対しての買いが強まるケースが多いです。
下のチャート画像をご覧ください。
これは、2021年10月1日のEUR/JPY1分足チャートです。
白く囲った箇所は、この日にEUの消費者物価指数が発表された時の値動きになります。
市場予想では3.3%、前回数値は3.0%、結果では3.4%と前回数値と予想値のどちらも上回った結果です。
市場予想を上回ったことで投資家の期待感が強まったことから、一時的にユーロの強い買いが集中した形になります。
あくまでも傾向ですが、市場予想よりも良い数値が発表されると、期待感により通貨の買い増しが進行する傾向です。
予想値が速報値を下回った場合
予想値が速報値を下回った場合は、反対に通貨の売りが進行する傾向にあります。
下のチャート画像をご覧ください。
これは、2021年10月8日のUSD/JPY1分足チャートです。
この日は米国雇用統計があり、指標結果が顕著に相場へ反映される形となりました。
非農業者雇用者数変化で見ると、前回は23.5万人、予想値は50.0万人と改善予想でしたが、指標結果は19.4万人と悪化の水準となったのです。
そのため、投資家たちがドル売りに集中して、一時的に大きな下落をする事となりました。
しかしこの指標では、失業率こそ改善されたのでその後は大きく上昇をしています。
基本的に予想よりも速報値が悪化水準となると、その通貨は売りが集中する傾向ですが、「投資家たちがどう思ったかが重要となる」ので、反対に急騰が起きる事もあるのです。
「思ったほど悪くなかった」「今が景気の底」と考える方が増えれば増えるほど、予想値と速報値が関係なく相場のダマシが起きるケースがあります。
指標結果が予想より悪いからといって、必ずしも下落トレンドが発生するというわけではありません。
予想値通りの結果になった場合
市場予想はあくまでも予想ですが、その数値通りに的中する事もあります。
その場合には、何のサプライズ性もないので、相場が大人しく推移する事が多いです。
重要指標であるにも関わらず、相場がそこまで動いていないケースを見た方は多いでしょう。
その状況では、予想値と結果に大きな差がなかったと考えられます。
しかし、以下のような指標では注意が必要です。
- 各国のGDP発表
- 各国の政策金利
政策金利は、その国の金利が決定するので結果や予想に関わらず大きな値動きとなります。
2021年11月24日のNZD/USD5分足チャートです。
この日はニュージーランドの政策金利で、利上げが発表されました。
利上げの情報が豊富にあり、事前に予測できたものであった事から、予想値と発表された金利に乖離はなかった状態です。
しかし、政策金利はイベント化された指標である事から、上チャートのように大きな相場変動が発生しています。
GDPや政策金利は、予想値と結果の乖離に関わらず、投資家が売買起点としやすいので注意しましょう。
速報値と確定値の予想
消費者物価指数やGDPといった指標は、速報値とその後に発表される確定値があります。
速報値はその名の通り速報で発表される数値、確定値は速報値を修正した信ぴょう性の高い数値です。
他の指標と同じように、それぞれで予想値が算出されますが、的中しにくいのは速報値の方が多い傾向にあります。
速報値発表後に大きな相場変動となるケースが多いのです。
それに対して確定値は、数値の乖離が少ないので予想値通りになる事が多いです。
しかし、少しでも予想値と異なる数値が発表されると、投資家心理を不安定にさせて荒れ相場を作りやすくなります。
指標発表前には、同じGDPや消費者物価指数の指標でも、速報値なのか確定値なのかをよく確認しておくと良いでしょう。
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