為替相場では、リスクオフとリスクオンという言葉がよく用いられます。
「リスクオンの円安・ドル安」「リスクオフの円高・ドル高」
これらは投資家の心理によるもので、売買傾向を判断する材料となりやすいです。
本記事ではそんなリスクオン、リスクオフの概要と分析の仕方を詳しく解説していきます。
この記事の目次
リスクオンとリスクオフの違い
まずは、リスクオンとリスクオフなどういうものかを解説します。
リスクオン | 将来的な好景気を予測して、投資家たちがリスクのある銘柄に投資をする状況 |
リスクオフ | 将来的な不景気を予測して、投資家たちが渋っている状況 または、安全資産に資産を移している状況 |
その名の通り、リスクオンでは「リスクの高い銘柄」に買いが集中しやすいです。
例えば、為替の世界では急騰急落リスクの高い新興国通貨などもその1つです。
値幅の大きさから利益となれば大きいですが、思惑と逆に動けば大きな損失を出すというまさにリスクの高い銘柄です。
それに対して、リスクオフでは「安全資産」に買いが集中しやすいです。
例えば、米ドルや日本円といった通貨は暴落リスクの低い安全資産としての認識があります。
また、リスクオフでは資金の逃避先として安全資産の金(ゴールド)が買われ相場が上昇するという現象が起きます。
リスクの高い銘柄に買いが集中して、リスクの低い銘柄を売ることをリスクオン、反対の現象をリスクオフと為替相場の世界では表現されています。
調整局面のリスクオフ
リスクオフという言葉は前述した通貨の売買傾向だけでなく、調整局面でも使われる傾向にあります。
調整局面とは、投資家たちが売買を渋っている状況です。
持ち合い相場とも呼ばれます。
明確なトレンドが出ておらず流動性のない相場になる傾向が多いです。
注目度の高い経済指標の前や国ごとの重要な選挙日などに出現します。
経済指標や重要な選挙ではその後の活発な売買が予測されるため、投資家たちがあえて以前の取引を避ける=リスクオフと表現されることがあるのです。
リーマンショック以降生まれた金融用語
リスクオフとリスクオンは、リーマンショック後に生まれた比較的新しい金融用語です。
リーマンショックとは、アメリカの投資銀行であるリーマンブラザーズホールディングスが2008年に経営破綻をして事で起きた世界的な金融危機を指します。
為替相場だけでなく、世界中の株式市場や不動産・債権などの値動きに影響を与えました。
リスクオフ、リスクオンはFXの世界だけで使われている用語ではありません。
株式市場でもITベンチャーのような「これからの将来性はあるもののリスクが大きい銘柄」や大手企業で「値動きの安定している銘柄」があります。
投資家心理として「リスクをとるか安定志向に移るか」は様々な金融市場の変動要因に繋がります。
FXでリスクオフ・リスクオンを分析する方法
次に、FX取引でリスクオフ・リスクオンを分析する方法を解説します。
相場分析をするうえでの1つの根拠としてぜひ参考にしてみてください。
クロス円・ドルストレートでのトレンドで判断
クロス円やドルストレートといった、日本円と米ドルでトレンドが出ている場合はリスクオン・リスクオフのどちらかの相場になっていると判断できます。
例えば、クロス円のCHF/JPY、GBP/JPY、AUD/JPYといった銘柄で下降トレンドが発生しているとします。
その場合は円の買いが強くCHF(スイスフラン)、GBP(英ポンド)、AUD(豪ドル)の売りが加速しているリスクオフの相場です。
安全資産と認知されている円に買いが集中して、暴落リスクのあるとされているCHFやGBPが売られているので投資家たちはリスクをとっていないと判断できるのです。
同じような時間帯で米ドルにも買いが入っていると、完全なリスクオフ相場であると根拠つけできます。
米ドルも同様に安全資産としての認識が強いので、円と米ドル両方に買い→リスクオフ、円と米ドル両方で売り→リスクオンの相場になっているとの判断が可能です。
その場合USD/JPY(米ドル/日本円)では相関が喧嘩をしてレンジや極端なトレンドが出ていないので、円とドル基軸で相場が動いていると捉えることができます。
リスクオフ・リスクオンの時に好まれる金融資産を把握しておく
FXでリスクオフ・オンの分析をするには、その時々で好まれる金融資産を把握しておく必要があります。
リスクオンが起きやすいのは、アメリカやヨーロッパといった主要国の経済が好調な時です。
世界経済好転の期待から、リスクをとって変動幅の大きな銘柄に投資を行うようになります。
- 新興国通貨や株式
- 石油資源
新興国通貨とは、FXで言うトルコリラやメキシコペソといったマイナー通貨と呼ばれるものです。
また、石油資源が買われだすと資源国であるオーストラリアやカナダドルといった資源国通貨に買いが入りやすくなります。
アメリカやヨーロッパ指標を受けて経済好転への期待が高まると、上記のような通貨に買いが入りやすくなるというメカニズムです。
そして、リスクオフでは経済の衰退が懸念されるので、投資家たちは安全なところへ資産を移しだします。
- 日本円
- 米ドル
- 金(ゴールド)
金のような貴金属も安全資産としての認識が強い銘柄です。
2020年には新型コロナウィルスが世界的な流行をしましたが、この時金は過去最高の高値を更新しました。
金は歴史的に見ても劣化がなく、形を自由に変えられるほか、希少性の高い資産として考えられており、リスクオフ相場で価値を伸ばしやすい銘柄です。
このように、リスクオンオフの状況に転んだ際には、どの金融資産に買い売りが集中しやすいかを覚えておくとトレンド判断や危険な相場の回避につなげられます。
リスクオフとリスクオンは結果論?
リスクオフとリスクオンについて解説をしてきましたが、この2つは結果論としても語られる事が多いです。
ファンダメンタルズの分析では「投資家がどう思ったか」が重要になってきます。
仮に米国雇用統計で失業率や非農業者部門雇用者数が大幅な改善値であったとしても、「以外と改善しなかった」「ここが景気の天井だ」とマイナスに感じる投資家が多くなるとリスクオンではなくリスクオフの相場になってしまいます。
リスクオフとリスクオンはあくまでも相場の傾向として見るもので、明確なエントリーの根拠にはなりにくいものであると覚えておきましょう。
通貨の相関性や売買されやすい銘柄の傾向としての認識を持っておいてください。
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