FXの相場を予測するには、ファンダメンタル分析とテク二カル分析という2つの分析方法があります。
その中でも、個人トレーダーが最も多用している分析法がテクニカル分析です。ファンダメンタル分析のみでトレードしているトレーダーはほとんどいないでしょう。
なぜファンダメンタル分析をするトレーダーが少ないのか、また弱点などについても詳しく解説をしていきます。
この記事の目次
ファンダメンタル分析とは
ファンダメンタル分析とは、経済指標や各国の経済情勢を見て価格動向を分析する手法を指します。
経済活動等の状況を示す基礎的な要因をもとに分析すること。
例えば、一国経済を分析する際の基礎的条件は、経済成長率、物価上昇率、失業率、財政収支の赤字(黒字)率、経常収支の赤字・黒字額などの指標を使う。
また、株式においては、株式の本質的価値(ファンダメンタル・バリュー)を決定する企業の財務状況や業績状況のデータをもとに分析し、PER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)、ROE(株主資本利益率)などが代表的な指標として使われる。
例えば、各国のGDPが発表されたとして、その国の経済状況が改善傾向にあると、その国の通貨が買われやすくなる習性があります。
FXの市場は投資家の売買によって相場が動きますが、その国の通貨に期待が高まると上昇傾向、懸念が多くなると下落傾向となる仕組みです。
それに対してテクニカル分析は、インジケーターやローソク足などの分析ツールを使って、過去統計などから相場分析をしていきます。
FXの個人投資家にはテクニカル分析を使うトレーダーが多い傾向にあり、ファンダメンタルだけで分析をする方は少ないです。
ファンダメンタル分析が少ない理由
なぜFXトレーダーにテクニカル分析が多く利用されてファンダメンタル分析が少ないのか?
結論としては「ファンダメンタル分析を利用してトレードすることは難しいから」です。
当然と言えば当然なんですが、その理由やファンダメンタル分析の弱点について詳しく見ていきましょう。
投資家の心理は予想ができない
冒頭では、その国への期待が高まると通貨の買いが増す傾向にあると紹介しました。
この仕組み自体は変わりませんが、どのような状況で国への期待が高まるかというのは100%の予想ができないものです。
下のチャート画像をご覧ください。
これは、2016年後半のUSD/JPYチャートです。
この時は、アメリカで大統領選挙が行われていました。
候補者はヒラリークリントン氏とドナルドトランプ氏で、圧倒的にクリントン氏の優勢が囁かれていたのです。
しかし、実際に開票が進むと、下馬評を覆してドナルドトランプ氏が当選をしました。
それにより、USD/JPY相場は一時大暴落しています。
「トランプ氏の当選は懸念」と感じた投資家が多く、一気に米ドルへの売りが加速する形になりました。
しかし、その後はすぐに上昇を決めています。
一時は懸念が広まったものの「実はアメリカがこれから良くなるのではないか」「トランプ氏の手腕に期待」という心理に変わっていったと言われています。
このように、人の感情は切り替わりやすく、100%予測するというのはできないものです。
GDPや政策金利も同様で、投資家がどう思ったかが重要となります。
仮にGDPが成長局面になったとしても「思った以上に成長しなかった」と考える投資家が多ければ、その通貨が売りに転じる事はよくあることです。
投資家の心理は変わりやすいという点から、ファンダメンタルの分析だけで価格動向を予測するのは難しいと言えます。
ルールを定めにくい
FXでは、相場分析よりも損切りが重要と言われています。
どんなに強いトレーダーであっても、100%の勝率を残す事はできません。トレード手法にもよりますが、せいぜい勝率4割、すごい方で6割です。
そのため、自身で利益確定や損切りのルールを作っておくことが重要となるのです。
反対にルールを決めていない状態で投資をしても、良い結果は残せないと言えるでしょう。
ファンダメンタル分析では、このようなルールを定めにくい事から、個人投資家に分析手法には不向きと言われています。
これは、FXで人気のテクニカル分析である、GMMA(複合型移動平均線)をチャート表示した画像です。
GMMAでは、トレンド方向にうまくエントリーできた場合、トレンドが転換するサインである短期線束と長期線束が交わったタイミングで決済をするというルールが有効とされています。
テクニカル分析ではこのGMMAように明確なルールを設けやすいので、個人投資家が淡々と売買をするのに適していると言えるでしょう。
しかし、ファンダメンタル分析ではこのようなルールが設けにくく、利益確定や損切りのラインを経験や感覚から見る必要があるのです。
ルールが設定しにくい事から、FXのトレードでファンダメンタル分析をしても利益は上げにくいと言えます。
国の政策や情勢は変わりやすい
投資家心理と共に、国の情勢は変わりやすいという事も、ファンダメンタル分析が不人気な理由です。
2021年12月に行われたイギリスの政策金利を例に見ていきましょう。
四角で囲ったポイントでGBPJPYチャートが大きく上昇している事が分かります。
イギリスでは、新型コロナなどの影響により、長きに渡って0.00%の低金利が続いていました。
しかし、2021年12月に行われた政策金利決定会合で、0.25%の利上げを実施すると発表しました。
このような利上げの情報は、事前の市場関係者などの調査によってある程度分かるパターンが多いですが、この時はサプライズ的に発表されたのです。
その結果、ポンドが急に買われる形となりました。
また、2020年にはアメリカが2023年まで利上げをしないという方針を掲げていましたが、2021年になって発表を覆す利上げの情報を公表しており、相場が混乱したというケースもあります。
市場予想からサプライズ的に予想外の発表があることや、経済や国の情勢によって政策がコロコロ変わる事はよくある事です。
その結果、積極的な政策であると期待されることもありますが、二転三転する政策から政府への不信感が広がる事もあります。
投資家心理へ混乱を招く事から、ファンダメンタルでの分析は難しいものであると覚えておきましょう。
ファンダメンタル分析を環境認識として活用する
ファンダメンタルの分析は、必ずしも通用しないというものではありません。
環境認識としてファンダメンタルを使うには有効です。
例えば、アメリカの利上げ情報が出て、米ドルへ資産を移す動きが強まれば上昇に期待ができます。
その際に、ショートを狙うチャンスが来てもスルーしたり、エントリーするロットを少なめにするという対処ができるのです。
メインはテクニカル分析で、相場の方向性を分析する際や環境認識の1つとして使っていけば良いでしょう。
しかし、考えすぎてテクニカル分析の方がぶれてしまうようであれば、ファンダメンタルが切り捨てて考える方が良いです。
いずれにせよ手法に正解はないので、自身に合った手法を身に付けていくことが重要と言えます。
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