ポジポジ病を治してFXで勝つ！ポジポジ病の原因と治し方を解説

FXや株の世界には、「ポジポジ病」という言葉があります。

多くの場合、メンタルの病気のように表現されていますが、これはトレーダーのポジションを持っていたいという行動に対するもので、当然病気ではありません。

では、ポジポジ病の原因や、その対処法とは何があるのでしょうか？

今回は、ポジポジ病にならないもしくは治すための、トレーダーにとっての超重要な相場との向き合い方をお伝えします。

ポジポジ病とは

ポジポジ病とは「どんな場面でもFX相場でポジションを持っていたい」もしくは「チャンスかどうかにかかわらず、実際にトレードしてしまう状態」のことをいいます。

その結果、多くの場合大きく負けてしまい証拠金を全て失ったり、嫌になってFXをやめてしまう人がたくさんいます。

FXをやめるくらいならまだ良いのですが、負けても負けてもFXをやめずに、ポジポジ病を続けてしまう人は、最悪の状態です。

最終的には借金してまでポジってしまいます。（当然そんなポジションは刈られます）

なぜポジポジ病になってしまうのか

ポジポジ病になってしまう理由は、人ぞれぞれありますが、大きく分けて以下の三つです。

1. もっと稼ぎたい
2. 負けを取り返したい
3. トレードチャンスを逃したくない

どれも駆け出しトレーダーなら心当たりのある心理状態ではないでしょうか。

もっと稼ぎたい

FXを始める人の動機は、基本的には「もっと稼ぎたい」「現状を変えたい」といった前向きなものでしょう。

今の収入に不満があったり、現状を打破して思い通りの人生を歩みたい、主体的に生きていきたいという人です。

一般的にはとても積極的で称賛されるべき姿勢かもしれませんが、FXの世界では全く役に立ちません。

少し厳しい表現になってしまいますが、トレーダーの思惑や目標、目的、意気込みなどは、相場の世界では無力です。

積極的な姿勢だけでトレードをしていると、あらゆる値動きがチャンスに思えてきます。利益を得たいという基本的な姿勢が、手数の多さに反映されます。

しかし実際の相場はそう都合よく利益になるチャンスが訪れるわけではありません。

稼ぎたいという自己都合的な欲求に負けたトレーダーが、ポジポジ病といわれる、むやみに仕掛けたがるトレーダーとなります。

負けを取り返したい

FXは、熱くなったら負けです。

勝とうが負けようが、次のトレードには全く関係がありません。

にもかかわらず、負けを取り返そうと熱くなって、相場状況を無視して仕掛けてしまうトレーダーがいます。

こちらが一番のポジポジ病の原因です。

さらに、勉強や検証、練習に一生懸命に取り組んで、ようやく勝てるようになってきたトレーダーが陥りやすい症状です。

勉強、練習に一生懸命取り組んできたトレーダーの多くは、「あれだけやったんだから」「頑張ったんだから」と考えています。

その結果少し勝てるようになり、徐々に証拠金残高が増えていきますが、同時に精神的な大きな負担や技術的な難しさを感じ始めます。

そんな中で負け、証拠金を減らすと、「あんなに苦労して増やしてきたのに」という悔しさや焦り、むなしさなど負の感情がこみあげ、「どうしてもこの負けは取り返したい」という誤った考えで相場と対し、仕掛けてしまうのです。

当然、トレーダーの悔しさも焦りもむなしさも、相場にはなんの関係もありません。

誤った考えで仕掛けを検討している時点で、負ける可能性は格段に上がり、結果負けが重なり、負けが重なるほどに熱くなり、時には自暴自棄になり、雑な仕掛けを繰り返してしまいます。

トレードチャンスを逃したくない

トレードチャンスを逃すことを、機会損失と捉えるトレーダーがいます。

特に大きく動いたチャートを後から見て、「この値動きを捉えていれば大きな利益になったのに」と考えてしまうトレーダーは、ポジポジ病になりやすい傾向があるので、気をつけてください。

FXは基本的に月曜日から土曜の早朝まで動き続けます。

値が動くということは、利益になる可能性があるということですが、その中で全ての動きを的確に仕掛けるのはほぼ不可能です。

ポジポジ病を治すには

ここまででお伝えしたように、ポジポジ病になってしまう理由は、自己都合でトレードを繰り返すトレーダーの内面にあります。

相場はトレーダーの思惑や目的、目標、感情、今までの頑張り、取り組む姿勢、態度などとは全く関係なく動きます。

人生を積極的な姿勢で生きていくことと、相場の世界での態度は切り離して考えなければいけません。

一生懸命に練習しつつ、相場と向き合うときにはただただ値動きに集中しなければなりません。

そういったメンタル面の注意をお伝えしたうえで、それ以外の絶対に抑えておかなければいけないポイントをお伝えします。

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悩まれている方は下記記事をご覧ください。

トレード機会を絞る

まずはしっかりとマイルールを作ります。

FX裁量トレードのマイルール化の仕方！マイルール化することで損小利大を実現

その上で勝てる確率の高いときだけトレードするようにトレード機会を絞ります。

経験のある上手なトレーダーは、値が動く可能性の高いポイントで的確に仕掛け、ダメなら即損切りするというトレードを繰り返します。

一方、経験の少ない下手なトレーダーは、値が動いている限りチャンスがあるように感じてしまい、大きな値動きを見ていると、仕掛けていないことを後ろめたく感じ、失敗したような気持になってしまいます。

これは、経験が少ないことや検証が不足していることの表れで、そもそも自分が仕掛けて利益になりやすい値動きがどういった値動きなのかを把握できていない可能性が高いです。

そのため、相場の値動きに振り回され、大きな値動きがあるとチャンスだったと勘違いしてしまうのです。

大きな値動きのあったポイントが利益になるチャンスではなく、トレーダーが設定した条件がそろったポイントのみが利益になるチャンスです。

残念ながら、仕掛けて利益になる値動きは、そう何度もありません。そのことをまず自覚し、そういうものだと割り切りましょう。

トレード機会は、トレーダー自身が設定した条件によって、勝つ可能性がより高まるように絞るべきです。

確率で勝つことを認識する

どんなに上手なトレーダーでも、負けないトレーダーはいません。

上手なトレーダーほど失敗だと思えば、必ずすぐに損切りをします。

しかし、ポジポジ病になりやすいトレーダーは、損切りを嫌がり、損切りをすると頭に血が上り、次のトレードから値動きとは無関係な仕掛けを繰り返し破滅します。

ポジポジ病を防ぐためには、FXは確率で勝つことを認識しなければいけません。

確率で勝つとは、言い換えれば負けながら勝つということです。つまり、負けを受け入れるということです。

継続して勝っているトレーダーも連敗します。ですが、トータルで勝てば良いということをわかっているので、次からも同じように仕掛け続けます。

繰り返しになりますが、負けながらもトータルで勝つということを忘れず、戦略を組み立てましょう。

まとめ

今回は、多くのトレーダーを悩ませる、ポジポジ病について、その理由と解決策をご提示しました。

継続して勝つためには、相場との向き合い方や自分と向き合うことがとても大切です。

ポジポジ病で苦しんでいる方にとって、今回の記事には少し厳しい言葉もあったかもしれませんが、一日でも早く抜け出して楽になってもらいたいという思いで書かせてもらいました。

少しでも苦しんでいるトレーダーの助けになれば幸いです。

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