今回は、9月相場の特徴(アノマリー)を紹介します。
9月は夏休みが終わり、本格的に秋相場に突入するイメージですね。再び市場が活発になり始める時期ですので、為替相場のボラティリティが全体的に上昇する傾向にあります。
あわせて、今年の9月相場の注目ポイントについても解説していきたいと思います。
それでは早速9月相場の特徴(アノマリー)を解説します。
この記事の目次
9月相場の特徴(アノマリー)
9月相場の大きな特徴は、夏休み明けの機関投資家が市場に戻ってくることもあり、8月に比べてボラリティが高く、値動きに方向感(トレンド)が出やすい月になります。
米国投資家の場合は、9月第一月曜日のレイバーデー(労働者の日)まで祝日とする場合が多いので、ボラリティが本格的に上昇し始めるのはその翌日からとなります。
9月のアノマリーとして、「日本の輸出企業が期末を迎えて外貨を円に替える為に円高になりやすい」ということが言われていますが、最後にご紹介するクロス円の過去データによれば、むしろ円の買い場となっていることが多く、ここ10年間に限って言えば円安相場になる傾向があるといえます。
特に、2019年8月現在円高相場が続いているということもあり、そろそろ反発をしてもおかしくない状況にあるため、クロス円の買い場としては良い時期といえるかもしれません。
また、9月相場はFOMCを含め、様々な重要政策発表が行われやすい時期ということもあり、目が離せません。
このように様々なボラリティの上昇要因によって、値動きが活発化しやすくトレンドも出やすいでの、FX初心者にとっても取引がしやすい相場環境といえるでしょう。
9月相場のイベント
9月相場の大きなイベントとしては、米国新年度予算決定が月末に行われます。
決定がスムーズに行われなかった場合、10月に米国政府が閉鎖されることになる為、関連ニュースへの注目が必要です。
特に、現在の米国大統領であるトランプ大統領は、これまでメキシコ国境の壁の建設費や、若年移民に対する国外強制退去の延期措置の存続の是非を巡って議会と対立、その結果として2018年1月には一部議会が実際に閉鎖されたこともあるので注意です。
その場合はリスクオフの流れで円高相場となるでしょう。
また、9月相場の初旬には株価の評価(レーティング)が改定されます。
評価が引き上げられた株価が値上がりしたり、逆に評価が引き下げされたりした場合は株価の値下がりに繋がりやすくなります。
株価と連動しやすいドル/円などはこの影響を受けやすい為、結果としてレーティングの改定時期には大きく動く可能性が高いです。
2019年9月相場の注目ポイント
それでは、2019年9月相場の注目ポイントを解説します。
最も注目されるイベントとしては、米国に関しては9月に行われる米中通商協議の行方や、FRBによる追加緩和の有無となります。
米国以外であれば、日銀の追加緩和の有無や、10月31日の期限が迫っているEU離脱に関して、英国とEU間で再交渉が行われるかどうかが、9月相場の注目ポイントとなるでしょう。
9月相場の過去の円相場データ(2009~2018)
それでは円高になりやすい時期と言われる、9月相場の過去の円相場を実際に確認してみましょう。
ドル/円
上昇相場の割合40%(4/10)
ドル/円の9月相場は実際に円高相場となる割合のほうが多く、重要な政策発表などを控えている影響でリスク見極めの時期となりやすい為か、小幅な動きとなることが多いことがわかります。
このチャートを見る限り、ドル/円の本格的な買い場は10月からとなりそうです。
ただし、もし9月に再会合となる予定の“米中通商会議”の結果が良好であり、市場がリスクオンムードとなれば、ドルが買い戻される形となり、一気に円安暴騰相場が来る可能性もあります。
一方で、FRBによる追加緩和が実施されれば、9月相場も引き続き円高となる可能性が高いので、関連ニュースに注目です。
ユーロ/円
上昇相場の割合60%(6/10)
9月相場は円高となりやすい時期と言われていますが、ここ10年間のユーロ/円の9月相場を見ると、実際には上昇相場の割合のほうが60%と多く、9月相場が底となって円安相場に反転している状況も多く見受けられます。
よって、これまでのデータを見る限りは、ユーロ/円の買い場として、9月相場は適しているといえるでしょう。
ポンド/円
上昇相場の割合60%(6/10)
ポンド/円の過去チャートを見ると、ユーロ/円と同じく上昇の相場の割合がやや多くなっていることがわかります。
ポンド/円相場は現在のところ強い下落基調にあり、2016年6月に記録した安値124円に迫っている状況です。
ただし、こので124円付近で底を固めて、9月相場から再び上昇となる可能性も十分にあり得ます。
特に、EU離脱交渉が上手くいけば、離脱の影響への懸念が解消されることで、ポンド買いが進行することになると予測されます。
ポンド/円はドル/円と並んで、9月相場注目の通貨ペアとなりそうです。
豪ドル/円
上昇相場の割合60%(6/10)
豪ドル/円は2017年、2018年と9月は上昇基調となっていますが、値幅はそこまで大きくありません。
また、現在は今年1月の安値70.350に迫っている状況です。
ここが底となるかどうかは、9月相場の動きを慎重に見極める必要がありそうです。
まとめ
9月相場の特徴(アノマリー)は、夏休み期間が終わった機関投資家達が活動を始める為、ボラティリティーが上昇しやすい相場状況となります。
重要な政策発表などもこの時期に行われる為、トレンドが比較的出やすく、9月相場はFX初心者にとっても取引しやすい環境といえます。
また、9月相場のアノマリーである、“日本の輸出企業が期末を迎える期間であるから円高になりやすい”という話をご紹介しましたが、実際にはむしろクロス円全体で見るとここ10年間は円安相場となる傾向があり、9月相場はクロス円の買い場として向いていることが確認できました。
9月相場は、FRBによる追加利下げの有無、米中通商協議の行方、EUと英国間のEU離脱再交渉の有無に注目です。
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