FXで使用される高機能為替プラットフォームのMT4/MT5には、様々な機能が標準搭載されています。
今回紹介するのは、チャート上に「矢印」「指マーク」「価格」を出す方法についてです。
これらのマークをチャート上に出すことでトレードをする際の目印になります。矢印の種類や表示方法、活かし方について把握して、より精度の高い相場分析に役立てていきましょう。
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この記事の目次
MT4/MT5の矢印類とは
MT4/MT5には、チャート上に引くラインや図形以外にも「矢印類」という機能があります。
合計で8種類の表示方法があり、自身の好きなように追加する事が可能です。
- MT4→チャート上の「挿入」→「矢印類」
- MT5→チャート上の「挿入」→「オブジェクト」→「矢印」
MT4とMT5で表示方法は異なりますが、どちらも同じ形式の矢印が表示可能です。
以下は、実際のチャートに矢印を表示したチャート画像になります。
ローソク足の上部に、✖印・親指のサイン・価格・矢印が表示されている事が分かります。
これらすべてが矢印類であり、チャート上に目安を出すことができます。
すべての機能が、自身の好きな箇所に表示できるので、カスタマイズ性に富んだMT4/MT5ならではの機能と言えるでしょう。
矢印類はメモ代わり
矢印類の表示は、複雑に計算されたインジケーターのような機能ではありません。
あくまでもメモ代わりに使うものです。
MT4/MT5に標準搭載されているインジケーターでは、挿入後に相場分析やエントリーの根拠を見つける際の指標として役立てられます。
それに対して矢印類は、あくまでもチャート上に自身のトレード戦略に合わせた目印やメモを表示するものです。
明確なエントリー根拠として使うものではありません。
ただし、矢印類のような目印とインジケーター・ローソク足の形状など、複数の根拠を組み合わせると、明確なエントリーポイントや、相場状況を把握する環境認識に活かせます。
矢印の種類
次は、標準搭載されている矢印を種類別で解説していきます。
表示方法や使い道を把握して、自身に適した矢印類はないかを探してみてください。
サムズアップ・サムズダウン
最初に紹介するのは、サムズアップ・サムズダウンという矢印類です。
サムズアップ（英: Thumbs up）とは、親指を立てるジェスチャー。日本では一般にグッドサインと呼ばれていて「Good」を意味する。英語圏では肯定的な意味を持つが、中東、西アフリカ、南アメリカ（ブラジルを除く）では「侮蔑の表現」となる。
引用：サムズアップ・ダウン
MT4/MT5で矢印を選択した後に「サムズアップ」「サムズダウン」をクリックすれば表示できます。
以下は、2つの矢印をチャートに挿入した画像です。
- 親指が上方向にある目印：サムズアップ
- 親指が下方向にある目印：サムズアップ
サムズアップ・ダウンを選択した後に、表示した箇所にカーソルを合わせてクリックすれば反映されます。
具体的な使い道は様々ですが、上記チャートのように水平線を引いて、利益確定や損切りといった決済の目安にすれば使いやすいという声が多いです。
既にローソク足が構成された箇所だけではなく、まだローソク足の作られていない未来のチャートにも表示ができます。
上チャートのように、利益確定する箇所にサムズアップの目印、損切りをする箇所にサムズダウンを表示させると良いでしょう。
複数の銘柄でエントリーしている場合、どの通貨ペアでロング・ショートどちらの方向にエントリーしているかを瞬時に見分ける際も有効です。
上下矢印
上下矢印は、MT4/MT5上で矢印を選択した後、上向き矢印・下向き矢印を選択すると表示できます。
チャート上に、上下方向の矢印が表示できるというシンプルなものです。
上矢印を選択するとチャートの上にある上方向の矢印、下矢印をクリックするとチャートの下にある下方向の矢印が表示できます。
レンジ相場での高安値目安などに使うと良いでしょう。
また、こちらも未来のチャートに表示する事もできるので、サムズアップ・ダウンのように、利益確定や損切りラインの目安として活用している方も多い傾向にあります。
ストップ・チェックサイン
ストップ・チェックサインは、チャート上に以下のような表示ができる機能です。
- チャート上に✖印の表示：ストップサイン
- チャート上にチェックの表示：チェックサイン
両方の使用をする、またはどちらか一方を使用するといったように、トレーダーによって様々な活かし方があるでしょう。
例えば、✖印のストップサインを利益確定や損切りの目安にしたり、チェックサインを利益確定・ストップサインを損切りの目安として活用する事も可能です。
また、レンジ期間やトレンド形成時のローソク足の本数(形成された時間)の目安としても利用できます。
価格表示機能
価格表示機能は、その名の通り価格の目安を表示する機能です。
上のチャート例のように、左方向にチャート表示するパターンと、右方向に表示するパターンがあります。
カーソルを合わせた箇所での価格が表示できるので、指値での注文や決済をする際に便利な機能です。
MT4やMT5では、価格を見る際に右側の目盛りからしか把握できないですが、この機能を使えばチャート上で瞬時に価格が確認できます。
矢印機能のカスタマイズ
最後に、覚えておくと便利な矢印機能のカスタマイズ方法を紹介します。
矢印の色を変える方法
デフォルト設定では、矢印の色は赤色に設定されています。
この矢印の色は自由に変えられるので、自身の好みや見やすさに応じて変更してみましょう。
- チャート上で右クリック
- 表示中のラインをクリック
- Arrowを選択
- 全般のスタイルから色を変更して「OK」をクリック
上記の手順で変更が可能です。
矢印や価格の上下で別の色を表示させる事もできます。
矢印の大きさを変更
デフォルト表示の矢印は小さく設定されているので、表示しても見にくい場合があります。
矢印は、以下の手順で大きさを変えられるので、自身の好きな大きさに設定しましょう。
- チャート上で右クリック
- 表示中のラインをクリック
- Arrowを選択
- 全般のスタイルの右にある、線の太さを選択する
- 右下の「OK」をクリック
全部で5段階の太さがあり、初期設定では最も小さい矢印表示になります。
線の太さが太いほど、表示させられる矢印も大きくなる仕組みです。
自由に設定ができるので見やすいように変更して、トレードに活かしてみましょう。
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