原油価格下落で今が買い時？歴史的安値の原因をなるべく簡単に紹介

原油価格（OIL）が3月からものすごい勢いで急落しています。

先週の終値が1バレル18.11ドルで取引を終えましたが、一時は1バレル17.30ドルと2001年11月以来18年半ぶりの安値を付けました。

4/20に14ドル代まで下落→限月が変わって7ドルも調整金が乗ったので4/21には21ドルに。

限月が変わると原油は貯蔵コストが掛かるので調整金が掛かります。
通常は1ドル程価格調整されますが今回は7ドルも上がりました。

普段あまり原油価格に興味を持たない方も、色々なところで原油価格急落のニュースなど目にすることが多くなり気になっている方も多いのではないでしょうか？

今回は「原油価格が急落している理由」と「今原油は買い時なのか？」を思考したのでなるべく簡単に紹介します。

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この記事の目次

1 原油価格下落の理由
2 原油は今が買い時なのか？

原油価格下落の理由

WTI原油先物は2020年1月には1バレル60ドル程あったのに、わずか3か月後には20ドルを割りました。3か月間で3分の1ほどの価格まで急落しています。

このような原油価格の急落、原油安の理由は新型コロナウィルスによるものです。すでにコロナショックなどと呼ばれています。

原油需要の減少

新型コロナウイルスによる影響で原油需要が急激に減っているのが原油価格下落の一番の原因です。

コロナ感染拡大防止のために外出自粛や外出禁止が日本含め世界的に行われており、自宅に閉じこもっている状況です。当然、自動車を使うことも少なくなりガソリン消費が落ち込んでいます。

その結果、在庫ばかりが増え原油価格が下落している状況です。

さらにコロナの影響の終わりが見えず、GWの外出も控えるように要請されている今「今後いっそう悪化するのでは」との不安が相場に表れているとの見方もあります。

歴史的減産でも下がる原油価格

4月12日に緊急会合によるOPECプラスで日量970万バレル減産が合意されました。

これは歴史的に見ても大規模な減産です。

しかし、大規模減産でも原油価格はさらに下落しました。理由は、コロナによる需要減少には足りないとの見方が多数だったためと考えられます。

原油の貯蔵庫不足

今深刻なのが原油の需要減少によって、世界中のタンカーや備蓄タンクなどの貯蔵庫（ストレージ）が数カ月もしくは数週間以内に足りなくなってしまう可能性が高いこと。

そうなると供給量を抑えるために原油価格はさらに下落します。

原油安で何が起こる？

原油価格が下落することでメリットもありますが、今回のような大幅な下落はデメリットの方が大きいです。

原油下落によってまず一番に思い浮かべるのが「ガソリン価格」が安くなることではないでしょうか。実際にガソリンスタンドの店頭価格は下がっています。ガソリンが安くやることはメリットと言えばメリットですが、外出を控えている状況なので実質的にあまり恩恵は得られないのが悔しいところです。

その他、日本はエネルギー輸入国なので原油価格が下がることで燃料代も下がりプラスに働くことも多いでしょう。しかしこちらもコロナの影響によって工場などが停止されれば需要はなくなります。実際に車製造工場は次々に操業停止になっています。

次はデメリット。当然デメリットの方が大きいです。

一番は、原油安で日本だけではなく世界的に株価が下落しました。

理由は、原油算出会社の経営悪化の不安が広がったことが原因と考えられます。経営破綻するのではないかという不安から市場から資金を引き上げる行動が見られ結果的に株式下落が起こりました。

原油安が長引くと世界経済が悪化して良いことはありません。

原油は今が買い時なのか？

注意点としては原油限月（期日）が近いときは手出し無用です。

原油また20割ったら買うか悩む。もう割らないのか、逆に20割って定着してしまうのか。もうわからん。

— ふくろう（フクログ運営）@無料EA (@fuku6blog) April 16, 2020

ここまで原油が下落すると原油投資しようか迷うのがトレーダーですよね。ふくろうも単純に原油投資しようか考えました。

実際には20ドルを割ってさらに下落しいったのでこのときには買わないで正解でした。

原油…買わなくて良かった…
とりあえずガソリンだけ入れておこう

— ふくろう（フクログ運営）@無料EA (@fuku6blog) April 17, 2020

ガソリンは満タンにしましたけどね(笑)

20ドルを割ったら買おうと思っていた人は多かったと思います。

なんか朝から米国が時間外で爆上げしてると思いきや、
原油宝くじもバグってる😅
WTIが今日20ドル割れてれば買おうと思ってたのにどうなん？ pic.twitter.com/gHARlj8kOv

— 篠原/年収400万未満のサラリーマン/セミリタイア目指す (@clayfild4works) April 16, 2020

原油、20ドル切ったら買おうかな～🤔
資金はあるのか…😞

— 継続は資産なり (@keizokusan) April 14, 2020

原油20ドル切ったらもう一度買おうかな

— くぎ (@onion214) April 14, 2020

みんなが20ドル割れを狙っているのを逆に10ドル付近まで警戒していた方も。

「原油20ドルは買いだ！」
「長期的に見たら40ドルまでは戻る！」
ってみんなが言ってるから10ドル近くまで落ちる気がするｗ

という事で昨夜買おうか迷ったけど
もう一段下で拾おうと思います🤯 pic.twitter.com/OaLcWmPwRV

— Mild【資産運用】 (@gaogao7000) April 16, 2020

WTI先物が上場して10ドルを割ったのは1986年に一度だけあります。それ以降は一度もありません。

だから今回も10ドルを割らないとは決して言いきれませんが、現在18ドルという価格を考えると10ドル付近まで価格が下がったとしてもリスクは低いのかもしれません。

逆にコロナが落ち着いたときの上昇余地はかなりあると思われます。

一度生産停止になった油田など容易には再稼働はできないでしょうし、需要が高まり供給が追いつかなくなり原油価格はかなり上がるとみています。

とはいっても、需要が回復するのが1年後なのか2年後なのかわからない今が買い時なのかは難しいところです。

ただ、現在18ドル付近で、下がっても10ドル付近と考えるとそろそろ買い下がっていっても良いのかな…なんて考えてしまいますね。

ウォーレン・バフェット氏がリーマンショックのときに言った言葉。

「いま私が米国株を買う理由は極めて簡潔で、市場が欲深くなった時には慎重になり、市場に恐怖心が広がった時には欲深く行くべきだからだ」

A simple rule dictates my buying: Be fearful when others are greedy, and be greedy when others are fearful.

リーマンショックのわずか1か月後に投資の神様が放った言葉です。

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