相場はすべてN字を描いて動きます。
これを「N波動」と言いますが、これはもっとも基本的な波動で上昇・下降を繰り返します。
FXのチャートは、トレンドがある場合でも、常に一直線に進むわけではありません。
売りと買いの攻防が絶え間なくあり、その結果、価格は上下に揺れ動きます。
今回は、N波動のエントリー方法とエリオット波動について紹介します。どちらも似ていますが、少し考え方が異なるので詳しく見てみましょう。
この記事の目次
N波動の基本
どんなチャートもN字と逆N字のパターンで形成されます。
このため、N字のパターンや特性を理解することで、価格の動きを予測し、適切な取引計画を立てることができるようになります。
実際、N波動だけでなく、I波動やV波動、Y波動、P波動など、さまざまな波動が相場に存在します。
I波動・V波動・Y波動・P波動とは
ここではN波動以外のいろいろな波動パターンを紹介していきたいます。
言葉より上の図でイメージしていただいた方が分かりやすいですね。
相場が一方通行に上昇するとき「I」の字を形成します。
こうした波動を「I波動」といいます。
しかし、相場がこのまま永遠に上昇することはありません。
よってI波動はこのあと下落し「V波動」を形成していくことになります。
V波動は価格が上昇して下降、または下降して上昇する波動です。
I波動が2本続くことでV波動を形成することになります。
Y波動は価格が上下動を繰り返し、その幅値がだんだん広がる波動パターンを示しています。
基本的にY波動はトレンドラインをブレイクした方向に進んでいくことになります。
P波動はY波動と逆の波動で、価格が上下動を繰り返し、その幅値がだんだん狭まる波動パターン。
基本的にトレンドラインをブレイクした方向に価格は進んでいくことになります。
N字波動はI波動とV波動が合体してN字を作った波動です。
またP・Y波動はN波動で構成されていることがわかります。
よって、N波動はすべての波動の基本となる波動であることがわかります。
エリオット波動とは
エリオット波動は、上述したようにラルフ・ネルソン・エリオット氏が提唱した分析理論で、相場の周期的な動きに基づきます。
この理論によれば、相場は特定のパターンを繰り返しながら動きます。
推進5波と修正3波の基本形を持ち、上昇トレンドでは5つの波が上昇、3つの波が下落(調整)です。
逆に、下降トレンドでは5つの波が下落し、3つの波が上昇(調整)です。
これは、相場の値動きには周期的なパターンがあるというものです。
エリオット波動は株式市場の分析から発展しましたが、現在では為替市場でも広く利用されています。
エリオット波動の基本形は、5つの推進波と3つの修正波で構成され、それぞれがさらに小さな波で構成される入れ子構造を持ちます。
まず「上げ→下げ→上げ→下げ→上げ」というパターンで上昇し、その後に「下げ→上げ→下げ」というパターンの下降波が続きます。
なお、FXではある通貨の上昇は別の通貨の下落とセットなので、「下降5波→上昇3波」という逆のパターンになることもあります。
また、始めの5波を「推進波」、その後の3波を「修正波」とも呼びます。
エリオット波動の3原則
エリオット波動には、3つの原則が存在します。
- 原則①:推進波の3波は、1波、3波、5波の中で最も短くならない。
- 原則②:推進波の2波は、1波の始点を超えて修正しない。
- 原則③:推進波の4波は、1波の高値を下回らない。
これら原則によりエリオット波動が成立し、調整波を予測しやすくなります。
ただし、原則を満たしていても、必ずしもエリオット波動が発生するとは限りませんので、注意が必要です。
FXで大きな利益を上げるためには、エリオット波動を活用するコツがあります。
それは第3波を狙うこと。
そうすることで、値が伸びやすく利益になりやすいと言われています。
しかし、第3波を特定するには、まず第1波を見つける必要があります。
ところが第1波をどことするかは投資家それぞれの視点であり、そのためエリオット波動は後付けの理論だと言われてしまいがちです。
以下のポイント「第1波を抜いたらカウントをやり直す」「エリオット波動単体で使用しない」を参考にしてください。
第1波を抜いたらカウントをやり直す
エリオット波動では、カウントを始めた後に第2波が第1波を抜いてしまった場合、元々のカウントの始まりが誤っている可能性があります。
このような場合、前の波が終わっておらず、最後のひと伸びになっていることが多いです。
そのため、カウントをやり直すことで正確な波の揃いを図ることができます。
認識した第1波は自分の主観で決めたものであり、その波が本物かどうかは第3波への波及が始まってから確定します。
第1波を抜いてしまったとしても、感情的にならず、カウントをやり直すことが重要です。
エリオット波動単体で使用しない
エリオット波動は、波動理論を用いたテクニカル分析であり、市場の波のリズムを読み取る手法です。
その優れた分析力により、時には到達点を正確に予測できることもあります。
しかし、成功体験からエリオット波動だけに頼りがちになり、他の分析手法を軽視することがあります。
しかし、エリオット波動は単なる一部であり、他のテクニカル分析手法と組み合わせることで、より正確な市場予測が可能となります。
水平線やダウ理論など、他の手法との組み合わせによって、利益を上げる確率が高まります。
エリオット波動のエントリータイミング
エリオット波動のエントリーのタイミングはシンプルです。
おすすめは、上昇3波に沿って買いエントリーする方法です。
理由は、初心者でも取引しやすく、かつ値幅も大きいです。
具体的なエントリーポイントは1波・2波の高値を超えたところ。
ただし、5波では突然下降トレンドに転じることもあるので、エントリー時には利益確定や損切りの注文も忘れずに入れておくと安心です。
エリオット波動の決済目安
推進1波(上昇1波)と同じ値幅で売り決済をしていきます。
エリオット波動に早く気が付くことができれば、安定して利益を得やすい方法です。
第1波の高値、安値をフィボナッチリトレースメントの50%、0%にそれぞれ設定すると100%のラインが決済ラインとなり、視覚化しやすくなります。
N波動とエリオット波動の違い
N波動とエリオット波動は、金融市場における価格変動を解釈するための異なる理論です。
エリオット波動理論は、1930年代にラルフ・ネルソン・エリオットによって提唱されたものです。
市場心理と投資家行動を基に、価格の変動がパターン化されるという考え方です。
エリオット波動理論では、市場の価格変動が特定のパターンで繰り返されるとされています。
一方、N波動はエリオット波動理論の一部として捉えられることがありますが、厳密には異なる概念です。
N波動は、トレンドの転換を示唆するパターンであり、価格の反転や方向転換が起こる可能性が高いとされます。
特に価格が上昇していた場合、N波動が出現すると下降トレンドへの転換が予測されます。
N波動はトレンド転換を、エリオット波動はトレンドの持続を示唆します。
まとめ
相場の動きを予測し、取引計画を立てるために、N波動とエリオット波動は重要な役割を果たしています。
N波動は、相場の上昇や下降の転換を示唆し、価格の動きを予測するのに役立ちます。
一方、エリオット波動は市場の周期的な動きを読み取り、推進5波と修正3波の基本形で相場のトレンドを分析します。
エリオット波動の原則を理解し、N波動と組み合わせて取引を行うことで、市場の動きをより正確に予測し、利益を上げる確率を高めることができます。
水平線やダウ理論など、他の分析手法との組み合わせによって、市場の動きをより正確に読み取ることで利益の最大化を図っていきましょう。
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